斜里の「インスタ映え」する「天に続く道」を出発。
再び知床半島を進みます。

左手にはオホーツク海を見ながら進む道は言葉では表現できないほど雄大で直に観ないと味わえない感動があります。

大人の修学旅行を労うかのように徐々に天気は回復に向かっているようで空は明るくなってきました。

最初から読んでいただいている人は気が付いているかもしれませんが。。。
大の大人な3名(おっさんだな)なのですが、どこへ行っても、何を食べても「スグにスマホで撮影」します。なぜか「インスタ映え」を気にしながらやたらと撮影。
いい写真が取れたら即SNSにアップする。家族や知人へLINEする。などなど。。。

女子高生(JK)かっ!(笑)

否っ!!!!!
女子高生でもやらないか。。。

ま、何はともあれ、どんな些細なことも楽しいし貴重な体験だし感動するものです。

聖地「弟子屈」を出発してからなんだかんだと2時間近く経ちます。
車中にいる時間はかなりの時間なのですが、不思議と飽きないものです。
北海道のあんなことや弟子屈のこんなこと。
知床の歴史や自然の脅威など。
目に見える興味と話題で話すことは尽きません。

中でも「動物コンプリート(ワタシが勝手に言ってます)」関連の話で盛り上がります。
「キタキツネ実際観たら以外に大きいねぇ」
「タンチョウは思いのほか沢山見かける」
などなど。
自然が色濃く残る地域では滅多に見れない動物が見れるってことはどこの土地へ行っても楽しみの一つです。
ワタシの中で道東コンプリートは「丹頂鶴、蝦夷鹿、キタキツネ」でレアキャラは「ヒグマ」でしたが。。。

もう一つ忘れていました。
「サケ」も北海道ならではの動物でしたね^^

ということで「インスタ映え」を気にする一行ですが、
次に向かったのは「鮭の遡上」を見物できる場所です。
この時期は鮭が川を上る時期で、知床の川では遡上が目の前で見れるのです。

次なる「インスタ映え」はサケがターゲットということでしょうかね。

そのつもりでシャッターを押しました。。。
結構必死にシャッター押しました。。。

P1040549b

良くわからん(苦笑)
「NOインスタ映え~~~~」(笑)

この場所は、斜里からウトロへ向かう途中に位置する場所で、
遠音別川サケ・マス遡上観覧施設」(地図)というところです。
海沿いに走る国道のすぐ脇に無料の駐車場があります。
そこに車を停めて川を覗けば遡上が見えます。

反対側の海では。。。
P1040553b

サケを狙った釣り人も多く見えます。
不思議に感じたのは
「施設を作って遡上を守っているその脇で釣りが行われている」
という点です。

一般の釣り人も写真にある看板の期間以外は釣りができるようです。
川には遡上するサケが手づかみできそうなくらいいるのですが。。。
釣りをする人の針にはあまりかからないようで、釣れている人はあまり居ないようでした(笑)

この川(遠音別川河口付近)は水深も浅く、川沿いには観覧スペースもあるので手の届きそうなスグ目の前でサケ・マスの遡上が見れるんです。遡上のシーズンは9月から10月ころのようで、この日はピークの3割くらいの遡上が見れたようです。
3割と言っても、初めて見た我々には数えきれない数のサケが見えて圧倒されました。

旅行代理店では「オプショナルツアー」でサケマス観察ツアーなどもある位なのですが、ここに行けばシーズン中であればかなりの確率で遡上が見れるのかもしれません。

個人的な観光客やバスツアーも訪れているようで橋の上から見学している人も多くいました。

「動物コンプリート」もワクワクだったのですが。。。
密かにこの場所の楽しみがあったんです。
実はこの場所では貴重なものが見れる場所でもあるんです。
観光でピックアップされているわけでもないですし、観光客が写真を撮ったりしている場所ではないのですが、実はこの場所ではなかなか貴重な地球の不思議を見ることができるのです。

ワタシも以前「ブラタモリ」という番組で偶然知ったんですが。。。

知床地図

知床半島の成り立ちに関係してくるのですが。。。
ざっくり説明すると。。。
その昔(1000万年~500万年前)海だったこの周辺は、太平洋プレートと北米プレートが隣接しています。そのプレートの動きによってズレた海底からマグマが吹き出したり隆起したりして知床半島や国後や択捉が形成されました。※上の図参照

地層は数百年前までは海底で水平になっていました。
プレートの動きで海側から山側へ押し上げられて斜めの地層になりました。
その地層がわかりやすく良く見えるのがこの場所だったりもします。

P1040547b

写真の右側が海となります。
これだけの角度が付くほど押し上げられたということですね。

知床はただ単に「世界遺産」ということだけでなく、
自然や不思議の詰まった場所で見応えのある場所だということですね。。。

こうしてブログを書きつつ思い返しながら知床の歴史を改めて知ったりできるのも「大人の修学旅行」の面白さなのかもしれません。

話を戻しまして。。。
動物コンプリートとしては「サケ」をGET!
「キタキツネ」「ノラタン」に続いて「サケ遡上」も追加となりました。

そして、この後は。。。

P1040556


P1040555b

滝を。。。

駐車場やお土産屋さんなどもありしっかり「観光地」的なポイント。
海沿いに走る国道のすぐ脇に滝があるなんてなんだか不思議なような不自然な感じ(笑)

ここは、なんだか大型バスが停まっていたりして国内外の観光客がわんさかいます。
観光コースになっているのでしょうね。

人が沢山いることもありますが、さらっと見て次へ急ぎました。


◆各記事は下記からどうぞ◆
聖地へGO⑱「ありがとう。てしかが」
聖地へGO⑰「最後の作業と鳥居」
聖地へGO⑯「コッヒー最後の日」
聖地へGO⑮「B級グルメエスカロップ」
聖地へGO⑭「根室ゴルフクラブ」
聖地へGO⑬「その時がやってきた!」
聖地へGO⑫「暗闇の峠越え」
聖地へGO⑪「知床の落日」
聖地へGO⑩「オシンコシンとゴジラ岩」
聖地へGO⑨「天に続く道」
聖地へGO⑧「知床がみてみたい」
聖地へGO⑦「看板ど~すっかな」
聖地へGO⑥「壮大にBBQ大会」
聖地へGO⑤「屋根もD型倉庫も」
聖地へGO④「肉割烹田村」
聖地へGO③「ノロッコ列車はゼンマイ仕立て」
聖地へGO②「まずは腹ごしらえ」
聖地へGO①「タラップで機内へ」
聖地へGO「壁画編」「壁画ができるまで」
聖地へGO「番外編」「出会いは突然に」